県小児科総会で、「3歳児健診に眼科検査を行う大切さ」を講演しました。

8日、群馬県小児科総会で「3歳児健診に眼科検査を行う重要性」について講演させていただきました。身長は中学になっても伸びますが、視力や両眼視機能(立体感)は小学校に上がるまでにほぼ完成してしまいます。就学児健診で発見された弱視(眼鏡を掛けても視力が出ない病気)は、視力1.2まで回復しないことがあります。まだ、視力の発達する可能性のある3歳で発見されれば、視力の回復の可能性は上がります。伊勢崎市では2年前から3歳児で眼科検査が始まりました。今年の4月からは15の市町村で眼科検査が開始される予定です。乳児健診の主体は小児科の先生ですから、今回、小児科の先生に眼科健診の意義と重要性を説明する機会を得られて良かったと思います。伊勢崎市の結果では2次健診(眼科受診の勧め)を受けない乳児が20%おります。保育園や幼稚園で4歳児に視力検査を行っていただければ、より多くの弱視を発見、早期治療ができるかと期待しています。両眼視機能は、1歳未満に発達しますので、6か月、1歳半健診などで見つかるとより治療効果が良いと思います。今後も、乳児の視機能のための微力ながら、力を尽くしたいと思います。