最先端の白内障手術フェムトセカンドレーザー

白内障/自由診療 多焦点レンズ

眼球断面図

白内障は水晶体が濁ってくる状態です。老人性白内障は老化現象であり、生きている限りすべての人がなります。60歳代で70%、80歳以上になると、ほぼ100%の人に白内障による視力低下が認められます。最初の症状はまぶしさです。進行しますと視界全体が霞んで見え、眼鏡をいくら取り替えてもよく見えなくなります。

現在の医療では、目薬で白内障の進行を完全に止めることは不可能で、白内障が進行してきた場合は、手術による治療が一般的です。
新田眼科では手術までの待ち時間は概ね3~4ヶ月ほどです。免許更新が迫っている場合などは状況に応じてより早く対応させていただく場合もあります(最短待ち時間2週間ほどです)。

見え方

内障手術をうける時期

視力がどの程度まで低下したら手術を受けるか、その時期は個人差がとても大きいです。運転を頻繁に行う方は1.0でもまぶしい、運転が危ないという理由で手術を希望される方もいます。家にいて運転をしない方は、0.5以下になりますと、文字が読み見にくくなりますので手術を希望される方が多いようです。「本人が自分の日常生活に困ってきたら手術を受ける」時期と考えるとよいと思います。

情報の80%は目から入ってきます。よく見えたほうが人生も楽しいでしょうし、転倒などの事故を予防する上からも早めの手術を希望される方が増えてきています。最近、認知症の方が増えています。認知症が進行しますと、手術中に動いてしまい、手術後には手術を行ったことを忘れてしまい、目を触ったり術後の点眼を忘れたりします。安全な手術を行うためにも認知症が進行する前に手術を受けることをお勧めしています。それぞれの方の生活環境や目の状態、手術についての考え方がありますので、よく医師と相談されて方針を決められるとよいでしょう。

内障手術の流れ

STEP1

約2.5㎜ほどの小さな切開創で手術を行います。

STEP2

濁った水晶体(白内障)を取り出します。

STEP3

取り出した水晶体(白内障)の替わりに眼内レンズを挿入します。

STEP4

切開創はとても小さく縫合しません。手術後の抜糸も不要です。

当院では適切な麻酔により痛くない手術を心がけています

『目の手術はとても痛い』と思われている患者さんが多いです。適切な麻酔を行うことで、手術中の痛みはかなり軽減することができます。
当院の白内障手術では、点眼麻酔・前房内麻酔・テノン嚢下麻酔・球後麻酔といったさまざまな麻酔方法の中から、患者さんにとって適切な麻酔法を選び、手術中に痛みを感じないように心がけています。緊張せずにリラックスして手術を受けてください。

術申し込み

手術は2ヶ月の待ち時間で行っています。白内障の進行が著しい場合や、運転免許の更新が迫っているなど、状況によっては早めに対応させて頂いております。
当院では白内障手術は日帰りでおこなっています。

前精密検査と医師からの説明

手術を申し込まれた方は、手術に必要な検査を受けて頂きます。
検査結果をもとに医師から手術の説明を行います。具体的な手術内容や合併症について説明します。さらにどの眼内レンズが最も望ましいか、よく話し合いながら選んでいきます。医師の説明の前にかわいいロボット「タピア」君からも説明があります。何度でも繰り返し聞けますので、「タピア」君もよろしくお願いします。

護師 スタッフからの手術前の説明

当院では、看護師 スタッフから手術に関連する細かいことを、ビデオを見ながら詳しく説明いたします。点眼など薬については薬剤師から説明いたします。
手術前の飲食、服装、来院時間など注意点につき細かく説明します。気がかりなことは何でもご質問ください。

内レンズの選択と見え方の違い

60歳~70歳代の方へ

白内障手術の際、眼内に挿入する眼内レンズも進化してきています。また、レンズ同様に検査器械も進化してきており、現在では光を用いることにより目の長さを0.01mm単位で正確に測定できるようになりました。それにより手術後にどこにピントを合わせたいかという要望に適切に答えることが可能となってきております。

しかし、眼内レンズ(人工レンズ)は、若い人の水晶体のように厚くなったり薄くなったりしてピントを調節する力がありません。医療保険で使用可能な眼内レンズは、基本的にピントは1ヵ所しか合いません。それ以外の距離をよく見るためには眼鏡などが必要です。遠くも近くも眼鏡なしで見たい、という方のための眼内レンズが多焦点眼内レンズです。

どの位置にピントを合わせるかは、患者さんそれぞれの生活スタイルやご希望に合わせて、ご相談のうえ決めていきます。

単焦点レンズ

– ピントが合う距離がひとつ –

単焦点レンズ

当院で主に使用している単焦点眼内レンズは2.4mmの小さな創口から挿入可能な非球面眼内レンズを使用しています。 また、自然の色に近い色に見えるような着色レンズであり、構造的にもなめらかな光学部表面とシャープな光学部エッジを両立させており、2回目の白内障(後発白内障)の抑制効果が期待できます。

ピントの合う位置:一か所になります。写真のように遠くにピントの合う眼内レンズの場合、眼鏡なしでは手元はピントが合いません。

見え方:ピントの合う一か所はよく見えます。それ以外の距離をよく見るには眼鏡が必要です。

眼内レンズ(人工水晶体)は若い人の水晶体のように厚くなったり薄くなったりしてピントを調節する力がありません。保険で使用可能なレンズは基本的にピントは1ヵ所しか合いません。それ以外は眼鏡が必要です。老眼が進んだ目と同じで、見るものの距離にあわせて眼鏡を上手に使うと、さらに良好な視力を得ることができます。
通常は遠くにピントを合わせることが多いです。近くは老眼鏡が必要になります。
もともと近視が強い方は近くにピントを合わせることが多いです。基本的に今までの見え方と大きく変更しない方が見え方に違和感がないようです。
術後のピントに関しては非常に重要ですので、わからないことはスタッフに相談してください。
それぞれの生活スタイルに合わせて決めていきます。

内レンズの選択と見え方の違い

選択する眼内レンズのピント距離 長 所
単焦点眼内レンズ(ピント距離:遠方) 遠くがはっきり見える
単焦点眼内レンズ(ピント距離:近方) 近くがはっきり見える
多焦点眼内レンズ 遠くも近くも見える。
約80%は眼鏡不要
両眼とも遠く(運転の距離)

若い時から遠くがよく見えていた方は遠くがよく見えないと不満が多いようですので、遠方にピントを合わせた眼内レンズをお勧めします。
両眼とも近く(30~50㎝くらい)

元々近視が強い方は近方にピントを合わせた眼内レンズを選ばれる場合も多いです。
両眼とも遠近両用(多焦点レンズ)

眼鏡をできるだけかけないで生活したい方には多焦点レンズもお勧めです。遠くから近方30~40㎝くらいまで連続して見えますが、30代のような見え方には戻せません。

自由診療で使用可能なレンズ

インテンシテイ

新田眼科では多焦点眼内レンズを自由診療で行っています。先進医療の時から多くの多焦点レンズを経験してきました。
現在お勧めしているのはイスラエル製の5重焦点レンズです。
設計上のデータも素晴らしいのですが、実際に使用された患者様からは遠方から近方30㎝くらいまで切れ目なく見え、夜間の光のにじみもほとんど気にならないと喜ばれています。
多くの方が眼鏡をほとんどかけないで日常生活ができているようです。
新田眼科に多焦点眼内レンズは自由診療で行っていますので、ご希望によりアルコンのパンオプテクスや光のにじまないミニウェルなど他のレンズにも対応可能です。

乱視矯正眼内レンズ(トーリックレンズ)

全く乱視のない方はいません。乱視の程度が強くなりますと、お月様が2個も3個もダブって見えてしまいます。
白内障手術を受けて遠くがすっきりと見えるようになると期待しても、強い乱視がありますと、ダブって見えるため眼鏡が必要になります。乱視矯正機能を組み込んだ眼内レンズがあります。

保険で使用可能なので、自己負担は変わりません。
強い乱視の方には新田眼科では乱視矯正レンズの説明をしています。ただし問題点があります。乱視矯正レンズには乱視の軸があり、その軸と本人の乱視の軸が合わないと効果が出ません。

手術中に軸を合わせて終了するのですが、新田眼科では10人に1人は軸が動いてしまい、1週後に10分程度の手術で軸を直すことがあります。

この手直しを「手術を失敗した」とか「また、やるのか」と言って責める方がいます。新田眼科では十分に説明を行い、この手直しを了解していただいた方だけに、乱視矯正レンズを入れるようにしています。全体の手術の約10%に使用しています。
乱視矯正レンズを使用しましても、乱視を軽減させる効果であり、完全に乱視がなくなることはありません。

術スケジュール

STEP1 手術申し込み

手術は3~4ヶ月の待ち時間で行っています。白内障の進行が著しい場合や、運転免許の更新が迫っているなど、状況によっては早めに対応致します。
当院では白内障手術の全てを日帰りでおこなっています。進行した認知症の方など、局所麻酔で安全な手術が困難な場合は、入院できる病院に紹介させていただく場合もあります。

STEP2 術前精密検査と医師からの説明

手術を申し込まれた方は、手術に必要な検査を受けて頂きます。
検査結果をもとに医師から手術の説明を行います。具体的な手術内容や合併症について説明します。さらにどの眼内レンズが最も望ましいか、よく話し合いながら選んでいきます。

STEP3 看護師からの手術前の説明

当院では、看護師から手術に関連する細かいことを、ビデオを見ながら詳しく説明いたします。
手術前の点眼、常用薬、飲食、服装、来院時間、など注意点につき細かく説明します。気がかりなことは何でもご質問ください。

STEP4 手術当日

手術の約1~2時間前に来院していただきます。手術当日の朝食は通常通りでかまいません。
心電図、血圧計など装着しますのでゆったりした服装で来院してください。来院の際にはご自分で車の運転はお控えください。
手術終了後、しばらく院内で休んでいただいたのち、注意事項の再確認をおこないます。その後、ご帰宅いただけます。

STEP5 術後検診

手術翌日は朝一番の診察となります。手術翌日から約1~3ヶ月間の点眼治療が必要となります。ほとんどの方が手術翌日から視力回復を実感できますが、視力が安定するまでの期間には個人差があります。仕事への復帰時期や激しいスポーツの開始時期、長期の旅行などは医師と相談の上、ご検討いただいております。
手術後は定期検査、診察を行なっていますが、万が一、異常を感じた場合は決められた受診日以外でも早めに受診するようにしてください。

用について

単焦点眼内レンズを使用する白内障手術
70歳以上(1割負担) 70歳以上(2割負担) 70歳未満(3割負担)
片 眼 18,000円 18,000円 45,000円程度
両 眼 同じ月なら 18,000円
違う月なら 36,000円
90,000円程度
  • ※上記の金額は税抜表記です。又手術当日の検査、投薬等を含めたおおよその自己負担額の目安です。
  • ※症状の程度や合併症の有無によって治療内容や投薬内容が違うため、費用は多少前後する場合があります。

田眼科の多焦点眼内レンズのこだわり

  • 1:フェムトセカンドレーザー(カタリス)を使用し、正確な手術を行います。
  • 2:CTR(水晶体嚢拡張リング)を全例に使用し、術後の眼内レンズの安定を良くしています。
多焦点眼内レンズを使用する白内障手術
片 眼 60.5~66万円(税込)