
1週間連続装用可能で、手入れ不要と大変便利なレンズですが、一番トラブル(角膜潰瘍)を生じているのもこのレンズです。抗菌・除菌ときれい好きな人が多い現代に、どうして目に直接のせるコンタクトに関しては、1週間と無関心なのでしょう?1週間顔も洗わず歯も磨かないひとがいないように、その日の汚れはその日に取り除いて使うのが良いと私は信じています。
これも1週間連続装用可能なレンズですが、連続装用の認可を得ていることと、使う人個人個人の目が連続装用に耐えられるかは全く別の問題です。メダリストは含水率が(他のディスポレンズの約半分38.6%)低く、レンズを通しての涙の供給が少ないのが弱点です。したがって、夜はりついてしまう程きついレンズを使っていますと酸欠を生じ、角膜にキズを作ってしまいます。初期に連続装用の人によくトラブルが生じたため、私はこのレンズを連続装用する使い方はすすめていません。
アキュビューの素材で少し厚みを増して、2週間使えるようにしたものです。含水率は58%と高いので酸欠になりにくいという点が良いのですが、その分レンズが汚れやすい、乾燥に弱い等の欠陥がでてしまいます。薬液消毒では死なない菌もいることを知っておいて下さい。汚れに気をつけて使用し、入れて眠ってしまった翌日は使用しない、決して2週間以上は使用しないようにして下さい。
今のところ最もトラブルが少ないレンズと言えるでしょう。欠点は、1サイズしかなく日本人のめに合っていないことと、価格が高い点でしょう。将来、低価格で日本人向けに作られれば、ディスポのほとんどはこのタイプになると私は予想しています。
最後に・・・便利なもの程落とし穴もある。約束はきちんと守って使いましょう。
車の運転ではないですが、少し慣れた頃にトラブルをおこす人が多いようです。
少し難しい話かもしれませんが、ソフトコンタクトレンズ(SCL)を使っている人にとって、とても大切なことなので聞いて下さい。
黒目(角膜)は大量のエネルギーを必要とする組織ですが、栄養を直接送る血管がありません。栄養を涙から、酸素を空気からもらっています。SCLは、角膜を広く覆ってしまいます。そのレンズが、涙や酸素を充分に通さないとしたら、角膜はすぐに傷ついてしまいます。ソフィーナというレンズは、水分(涙)を全く通さないため、角膜にはりついてしまうとわずかな酸素しか得られず(角膜は酸素だけでは生きていけません。涙に含まれる栄養分が必要です)角膜は、急性の栄養障害を生じ、1日で失明に至る程の大事故となることもあります。ソフィーナを使っている方で、夜はりついてとりにくい人がいたら、すぐに装用を中止し、専門医に相談して下さい。
ソフィーナ以外のSCLの場合、水分を含む性質(含水率といって多いほど涙をよく通るレンズといえます)があり、はりついてもレンズ自体を通して涙の交換が行えるので、ソフィーナ程急激な障害はでません。でも、その量はレンズが角膜の上を動いて、レンズと角膜の間に入る涙液交換の量から見るとごくわずかです。こういった状態が長く続くとどうなるのでしょうか?自覚的には、充血しやすい、圧迫感がある等々。
定期検査で大切なものの1つに上瞼を上げて、角膜の上方から中央に向かって血管が入っていないかチェックすることがあります。この「血管新生」は、角膜が栄養障害・酸欠になっていることを示す大切な症状です。最近、SCLの使用者にこの「血管新生」が目立つのです。最初から動きの悪いSCL、アレルギーで汚れている、ドライアイでレンズが乾いてきつくなっている・ディスポレンズを約束以上に長く使用している、等原因は多いのです。早いうちに新しいSCLにしないと、血管新生は止まりませんし、一度入った血管は消えることはありません。角膜の中央近くまで入るようになると、SCL全部が使えなくなります。(酸素透過性の良いハードコンタクトは使えます)
この「血管新生」は、上瞼に覆われたところに生じ、肉眼ではまず見えません。定期検査で顕微鏡で見ないとわからないのです。瞼を上げて見ないような定期検査は要注意です。正しい定期検査と手入れと専門医からのアドバイスを聞いて長くコンタクトレンズとお付き合いしましょう。
コンタクトレンズの大きなトラブルの1つに角膜潰瘍があげられます。これは、角膜(黒目)に細菌が入り、白い濁りを残してしまう怖い病気です。ソフトコンタクトレンズ(SCL)が主流になってから特に増えてきたように思えます。もともとSCLは水分を含む素材のため、菌がつきやすいのですが、連続装用に代表される長時間使用・アレルギー・ドライアイ・体調不良などの原因が重なって生じることが多いのです。
ここで忘れられている原因の1つに容器の汚染があります。レンズには気を使っている人でも容器は古いままで、ざっと水洗いくらいしか、手入れをしていない人が多いのではないでしょうか?薬液で死なない菌もいることや、菌の中には皮膜という膜を作り、薬液消毒から逃れている菌もいます。あなたの容器のねじの部分が黒く汚れていませんか?容器の底を触るとヌルヌルしていませんか?容器はもう1年も使いつづけではありませんか?
では対策はどうしたら良いのでしょうか?
メーカーに問い合わせたのですがどのメーカーからも、はっきりした容器の消毒法の解答は得られていません。良い方法がわかりましたら、お知らせします。それまではよくこすり洗いして乾かすくらいしかないでしょう。