学校健診で「引っかかった」?

今の季節は学校検診の盛んな時期です。法律で6月までに行うこと決められているからです。良く、「引っかかった。」という表現で健診後の受診券が出ますと嫌がられるものです。

近視は小児では進行が早い場合も多く、Bくらいの時から検査して生活上の注意で少しでも進行を遅らせることも必要かなと思っています。今の時代ゲームをするな、スマホを見るなというのは無理かと思います。最初に親子で約束事を決めて、上手に使いこなすようにしていけば、中学高校でスマホ浸けにならなくて済むかもしれません。

私は以前から軽症の場合は「お知らせ」という用紙に「アレルギー性結膜炎があります。かゆみや充血目やになどの症状が強くなったら受診してください。」といった内容でお知らせしています。受診券が出るのはごくわずかな重症の場合に限定しています。

外斜視は気が付きにくいのですが、1クラスに2~3人はいます。普段は気が付かないのですが、疲れている時や眠い時に視線が外に外れます。中学生以上になりますと、勉強など近方視の時に目に力を入れないと寄り目ができないため、とても疲れやすくなり、集中できない、頭が痛くなるなど勉強に支障をきたすことがあります。軽症な場合はプリズム眼鏡で楽になります。重症な場合は手術も必要になります。飽きっぽくて勉強に集中できないという生徒の中に、この「隠れ外斜視」が潜んでいるかもしれません。

共働きなどで親も忙しいし、受診よりも部活の方が大切というお子さんもいることでしょう。そういった事情も考えたうえで、必要と判断した場合に「受診券」を出しています。

そんなに嫌わずに時間のある時に受診してください。